クトゥルフ神話TRPGにおいて、GMの指針はセッションの楽しさを大きく左右するものだと思います。
何が良くて何が悪いという明確な基準はないでしょう。
どんなGMも自分やPLが楽しめるようにとセッションを進行しているはずです。
それでも野良でセッションに参加していると、「この人のGMの卓は良かった」とか、「このGMの卓にはもう行きたくないな」とか様々な感想を持つはずです。
ここでは管理人である47がどういう指針でもってGMとしてセッションを進行して行っているかを書いていきたいと思います。
47卓に参加を検討していただいている方はもちろん、ご自身のGMのスタイルと照らし合わせて「こんな事考えてる奴もいるんだな」程度に見ていただけると幸いです。
目次
CoCのセッションに於けるGM指針
セッションの準備は綿密に
セッションを行う上で、どどんとふの準備やシナリオの読み込みは、他のGMさんよりも多めにしているつもりです。とふの環境準備はPLの高い没入感を生みますし、シナリオの読み込みはスムーズな進行には必須だと思っています。
私のPL経験上も「このGM、手が込んでいるな」というGMのセッションで、楽しくなかったことはないので。
用意していなかったそぶりを見せない
セッション中、不測の事態が起きることは多々あるでしょう。(PLが想定外の行動をして背景を用意していない場所に向かう、思わぬ人物と戦闘を行うなど)
しかし、それが起こった時に「想定していなかったので、やめてください」とか「面倒くさいからやめてください」なんて言いたくないですよね。
現代ではネットという素晴らしい文明の利器があるので、セッション中の不測の事態にいつでも対応できるよう、PLから提案があったらとりあえず場をつなぎ、常にPLの選択を実現できるよう、その場でアドリブを効かせるようにしています。
ただし、PLが極端なルーニー行為や無謀な行為をしようとしている場合は別です。
そういう場合は、容赦なく殺して差し上げています。
TRPGの型を大事にする
セッションを行う上での最終的な決定権はGMにあります。しかし、GMもPLも大前提としてルールブックという暗黙の型の中でプレイをしているということを忘れるべきではありません。
特に最近重要しているのは、クトゥルフTRPGはあくまでも「ホラーゲーム」だということです。シナリオ内が茶番ばかりで全く怖くないとか、戦闘してても楽勝すぎてロストの可能性がないとか、それではクトゥルフTRPGを楽しみに来てくださったPLさんが充分に楽しめない可能性があります。
ルールブックに100%縛られる必要はないと思いますが、クトゥルフ神話TRPGという型を大きく外れないように心がけています。
誠意を持ってPCに殺意を向ける
PLにとって、PCをロストする悲しみは大きいはずです。数々の探索を生き抜いてきて、個性が出てきたPCならなおのことだと思います。
かといって、シナリオ内でPCが死にそうだからと手心を加えるのは違うと思うのです。
PCを過剰に殺してしまうような場合は、KPの事前情報の提示方法かシナリオ事態に欠陥があるかを疑うべきでしょうが、1セッションの中で1人くらいHPが0(ロスト)に近づかないと怖さもクソもありません。
PCをむやみやたらに殺すのは推奨しませんが、きちんとバランス調整を行い、情報の開示量をコントロールした上で、PCに対して殺意を向ける。シナリオを回している中で、絶妙なバランスで上記を行うことで、そのシナリオをPLが最大限楽しめるのではないでしょうか。(たとえその中でPCがロストをしたとしても)
茶番はスマートに
最近のTRPG界隈では、ニコニコ動画のリプレイの影響も強く、ルーニープレイや茶番が多い傾向にあるように感じられます。
私も茶番は好きですし、適度な茶番は西瓜にかける塩のように、怪奇に遭遇した際の恐怖感をより一層煽ることでしょう。しかし、過度な茶番はプレイ時間を延ばすばかりか、セッション全体の空気感を壊してしまいかねません。
基本的に茶番は1シーンに1回、1ロールくらいを目処に止めに入るように心がけています(これでもかなり緩めにしているつもりです)。それでも茶番を続けたがるPLさんは、私の卓は向かないかもしれません。
身内感を出さない
野良で募集した卓に、身内のPLが参加している時は気をつけています。
初心者の方がいる場合は特に、それこそ「赤の他人です」くらいの勢いで他人RPをしていますw
セッションで疎外感を感じるのはなかなか辛いことです。
特にTRPGを始めたばかりの人にとっては、そのセッションの面白さがTRPGの面白さに直結することでしょう。
最初は他人でも、セッションをこなせばみんな仲良しになれるようなフレンドリーさを作れるよう、配慮をしているつもりです。
終わりに
他にも様々な細かいことはありますが、大枠ではこんなところでしょうか。
こんなGMですが、一緒にプレイしてくださる方に出来るだけ楽しんでもらえるようにキーパリングをしていますので、よろしければ47卓にご参加くださいませ。